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これまで日本の代表的な料理を取り上げ、その食べ方のコツについて解説してきました。今回は「天ざるうどん」について分析します。
まず、この記事を読む前に(Vol. 5の記事を参考に)5つの分野で「ご自身の状態の把握」を行ってください。 皆さんは「天ぷら」を食べたことがありますか? 日本では、1540年代に渡来したポルトガル人が食べていた料理が独自にアレンジされたものと伝えられています。現在私たちが口にしている形式は1700年代後半から始まったとされており、つまり300年以上も愛され続けていることになります。
現在では日本を代表する料理となっていますが、油で揚げることで衛生上のリスクを減らせる反面、脂質(脂分)の摂取量が増えるという特徴もあります。 29歳以下で心身ともに健康な方であれば、「今」は食事にそれほど神経質になる必要はありません。しかし、30代以降になって体重が増え始めた、血液検査の結果に異常が出た、あるいは疲れやすくなったと感じる場合は、目的に応じて「食べ方」を変える必要があります。そのため、個別相談(カウンセリング)もお勧めしています。 なお、掲載している写真は一般的な「天ざるうどん」のセットです。
のどごしが良くツルッと食べられるうどんと、サクサクとした天ぷらの組み合わせは本当に美味しいですよね。

この料理における「専門家としての視点」は、うどんや天ぷらの衣に含まれる「炭水化物(糖質)」、そして食べる「順番」と「速度」にあります。 うどんの原料は小麦粉(炭水化物)であり、天ぷらの衣も小麦粉です。それを油で揚げるため、まさに「炭水化物+脂質」の組み合わせとなります。
写真の例で見ると、うどんと天ぷらを合わせた総炭水化物量はおよそ80g〜100gと見られます。これは、体重増加や血糖値の上昇が気になる方にとっては注意が必要な量です(糖質制限や血糖値対策が必要な方の目安は1食あたり40g以下)。 さらに、うどんは「よく噛まずに飲み込めてしまう」という特徴があるため、早食いになりやすく、食後の血糖値急上昇(血糖値スパイク)を引き起こしやすい傾向があります。
うどんも天ぷらも両方楽しみたい方へのアドバイスとして、以下のような工夫が挙げられます。
減量や、糖尿病をはじめとする生活習慣病(メタボリックシンドロームを含む)の対策において、最も重要なのは「食事管理」です。特に体重が増加傾向にある方は、意識して食材を選び、食べ方のコツを実践することが求められます。ポイントは、「何をどう選んで、どう食べるか」を楽しみながら常に意識することです。
また、「ご飯、麺類、パン、パスタなどの炭水化物を多く含む主食を『食べてはいけない』」という意味ではありませんので、誤解のないようにしてください。主食を食べる時こそ「意識して食べる」ことが大切です。
「美味しい!」という喜びと「健康」を両立させるためには、食べ方のちょっとした工夫が必要です。ぜひ今日から意識的な食事を始め、食べることを楽しみましょう。
執筆: 國井 大輔(くにい だいすけ) 十文字学園女子大学 特任講師 管理栄養士 / 上級心理カウンセラー 元 厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課 栄養指導室長