-2.jpg&w=3840&q=75)
以前、専門家の視点からラーメン、牛丼、カレーライスの食べ方についてご紹介しました。今回は「寿司」について分析します。 前述の通り、大切なのは(過去の記事を参考に)5つの分野でご自身のプロフィールを作成した上で、現在の健康状態に合った食事を選び、食べ方を工夫することです。
29歳以下で心身ともに健康な方であれば、「今」は食事にそれほど神経質になる必要はありません。しかし、30代以降になって体重が増え始めた、血液検査の結果に異常が出た、疲れやすくなった、肌荒れが気になる、イライラしやすくなったといった自覚症状がある場合は、目的に応じて「食べ方」を変える必要があります。 なお、掲載している写真は一般的な「握り寿司」と「巻き寿司」です。

日本は四方を海に囲まれているため、新鮮な海産物が全国に行き渡りやすい環境にあります。その中で、美味しいご飯と新鮮な海の幸を組み合わせた、独自の発展を遂げたのが「寿司」です。 寿司の味の決め手となるのは、炊き立てのご飯に「合わせ酢」を混ぜ合わせ、海鮮の旨味を引き立てたご飯です。この寿司に用いるご飯のことを「酢飯」「寿司飯」、あるいは「シャリ」と呼びます。
合わせ酢の割合は、およそ酢が60%、砂糖が31%、塩が9%です。炊き上がったご飯1合(約320g)に対し、合わせ酢の適量はその約20%とされています。つまり、1合の酢飯には、およそ酢38g、砂糖20g、塩6gが含まれていることになります。
この料理における「専門家としての視点」は、ご飯やその他の食材に含まれる「糖質量(炭水化物)」にあります。 寿司は酢飯がメインであり、付け合わせの「ガリ(生姜の甘酢漬け)」にも砂糖が使われているため、体重増加や血糖値が気になる方は注意が必要です。
一般的な酢飯の量は、握り寿司、軍艦巻き、細巻き1個(1貫)あたり約20gです。太巻きや裏巻きの1切れあたりは約30gとなります。写真の例で言うと、握り、軍艦、太巻き、裏巻きを合わせた総酢飯量は約400gと見られ、これは糖質量(炭水化物)約190gに相当します。また、ガリにも約9%の糖分が含まれているため、食べ過ぎには注意しましょう。
体重増加や血糖値が気になる方へのアドバイスとして、以下のような工夫が挙げられます。
このようにして、体への負担を減らす工夫をしてみましょう。
減量や、糖尿病をはじめとする生活習慣病(メタボリックシールドを含む)の対策において、最も重要なのは「食事管理」です。特に体重が増加傾向にある方は、意識して食事を選び、賢く食べる工夫が求められます。ポイントは、「何をどう選んで、どう食べるか」を常に意識することです。
ただし、「ご飯、麺類、パン、パスタなどの炭水化物(糖質)を多く含む主食を『食べてはいけない』」と誤解しないでください。
「美味しい!」という喜びと「健康」を両立させるためには、食べ方のちょっとしたコツが必要です。ぜひ今日から意識的な食事を始め、食べることを楽しみましょう。
執筆: 國井 大輔(くにい だいすけ) 十文字学園女子大学 特任講師 管理栄養士 / 上級心理カウンセラー 元 厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課 栄養指導室長