
前回、生物学的な特徴を含めた身体の状態を把握することが大切であると話しました。今回から、具体的な食事の「選択」と「食べ方」についてプロ目線で解説していきますが、大切なのは、食事をする「目的・目標」を決めて、意識して食事をしてください。空腹に任せて漫然と食べていると、美味しい料理で健康を損なうことがあるからです。
この記事を読んでいる人は、まず、次の5つで自分のプロファイリングをしてください。
1つ目は、年代です。~20歳代なのか、30~40歳代なのか、それとも50歳以上なのか。2つ目は、健康なのか、半健康なのか、不健康なのか、主観的な判断ではなく、健康診断など客観的な結果で判断します。3つ目は、運動習慣(週2~3日以上、ウォーキングを含めた運動をする)があるかどうか。4つ目は、スナックやジュース、エナジードリンクなど甘い飲物を利用しているかどうか。5つ目は、アルコールやタバコを利用しているかどうか、です。
ベースプロファイリングは、食事が自身の負担にならないように調整(完全個別化)することで、食事の「選択」と「食べ方」にとって、とても重要です。
さて、日本で食べる好きな料理は何ですか?寿司、てんぷら、ラーメン、お好み焼き、焼き肉などなど、美味しい料理がたくさんありますが、まずは、ラーメンから見ていきましょう。(皆さんが知りたい料理があれば、プロ目線で解説しますので、教えてください。)

こちらは一般的に二郎系ラーメンと言われる美味しい料理です。野菜と脂を増やしていて、見た目のボリュームもすごいです。
この料理のプロ目線は、麺に含まれる「糖質」と、スープに含まれる「塩分」です。
血糖値を上げたり、体脂肪になる「糖質」は、1食で150g以上ありそうですし、スープを完飲すれば、塩分は10gを超えるでしょう。
プロファイリングで、年齢が40歳以上で半健康な人や、体重を管理したいと考えている人は、1食あたりの糖質量は40gくらいにすると良いです。どうしても麺を多く食べたければ、糖質吸収遅延効果がある健康食品などを利用しましょう。
スープを完飲したい方は、塩分による身体の負担を考えて、大豆や大豆製品、野菜、きのこ類、海藻類などからカリウムを摂取すると良いです。ただ、既に血圧が高かったり、腎臓の機能が弱い場合は、治療が必要になりますので、食事の内容を大きく変える必要があります。
おいしい!と健康を両立させ、食事を楽しめるよう、今日から意識して食事をすることをおすすめします。
執筆:國井 大輔
十文字学園女子大学 特任教授
管理栄養士・上級心理カウンセラー
元厚生労働省 健康局 生活習慣病対策室 栄養指導係長