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ある日突然、我が子の様子がいつもと違っていたらどうしますか? トイレから出てきたばかりなのに、ものの数分で「ママ、おしっこ」と服の裾を引っ張る。 1回目は連れて行く。2回目は少し不思議に思う。しかし、午前中だけで10回も繰り返されると、多くの親は焦りやイライラを感じ始めます。「なんでそんなに何度も行くの?」「さっき行ったばかりでしょ!」「おしっこ出てないじゃない!」
しかし、小さな子どもの頻尿が、すべて重大な病気によるものとは限りません。特に、「5〜10分おきにトイレに行きたがるけれど、1回の量がごくわずか」「夜はぐっすり眠れている」「遊びに夢中な時はトイレのことをすっかり忘れている」という場合、それは一時的な「心因性頻尿(しんいんせいひんにょう)」の可能性が非常に高いのです。
大人はストレスを感じると、胃が痛くなったり、不眠になったり、動悸がしたりします。一方、子どもは排尿をコントロールする神経系がまだ未熟なため、ストレスが「膀胱」に現れることがあります。 クラス替え、先生に注意された、下の子が生まれた、友達からからかわれた、親に叱られた、発表会が近い、あるいは「一度お漏らしをして恥ずかしい思いをした」といった小さな環境の変化や出来事が、子どもに絶え間ない尿意を感じさせる引き金になります。
ここで親が理解すべき最も大切なことは、「子どもの尿意は決して嘘ではない」ということです。 決してふざけているわけでも、わざと困らせているわけでも、授業をサボるための「言い訳」でもありません。子どもの脳と膀胱が、ストレスによって過敏になっているのです。そのため、大人が問い詰めたり、禁止したり、「また行くの?」と叱ったりすると、子どもはさらに不安になります。不安が強くなればなるほど尿意も増すという、悪循環に陥ってしまうのです。
心因性頻尿の特徴は、主に以下のような点にあります:
これらの特徴が見られる場合、重い病気である可能性は低いと考えられます。
ただし、決して自己判断だけで楽観視してはいけません。もし頻尿に加えて以下の症状が見られる場合は、すぐに小児科を受診してください。
これらの症状がある場合、医師は尿路感染症(膀胱炎など)、1型糖尿病、尿崩症、あるいは過活動膀胱などの可能性を視野に入れて検査を行います。
病院で検査をして「異常なし(心因性)」と診断された場合、最も重要なのは親がその事実を受け入れ、子どもへの接し方を変えることです。
【やってはいけないこと】 トイレの回数を数えて指摘したり、おしっこの話題を「重大な問題」として扱いすぎないこと。「また行くの?」「もう行っちゃダメ」「しつこいなぁ」といった言葉は、子どもに「自分は悪いことをしている」「自分の体はおかしいんだ」という罪悪感とさらなるプレッシャーを与えてしまいます。
【おすすめの対応】 「おしっこ行きたくなっちゃった? 大丈夫だよ、一緒に行こうね」と優しく声をかけてあげてください。その上で、最近環境の変化はなかったか、園や学校で何かあったか、誰かに叱られたり悩んだりしていないか、そっと観察してみましょう。子どもはすぐに理由を言葉にできないかもしれませんが、大人が焦らせず、責めず、大騒ぎしなければ、安心感を取り戻すにつれて症状は落ち着いていきます。
実は、トイレットトレーニングの時期に「おしっこが上手にできたら過剰に褒めすぎる」ことも、逆効果になることがあります。「おしっこをするとママが喜んでくれる」と解釈し、褒められたくて何度もトイレに行こうとするケースがあるからです。排泄に関しては、過度に特別視せず、自然な態度で接することがベストです。
心因性頻尿は、子どもが安心し、ストレスの原因が解消されれば自然と改善していきます。数日で治る子もいれば、数週間かかる子もいます。親が必要なのは、焦って薬を探したりイライラしたりすることではなく、子どもから「自分はどこかおかしいんだ」という不安を取り除いてあげることです。
5分おきにトイレに走る子どもは、単に「おしっこが出たい」と言っているだけではありません。それは体の言語を使って、こう訴えているのかもしれないのです。
「いま、すごく不安なんだ」 「ママ、ぼく(わたし)の気持ちを分かって」 「安心したいよ」
次に子どもが服の裾を引っ張って「トイレに行きたい」と言ったとき。口から出そうになる小言をぐっとこらえ、目線を合わせてこう言ってあげてください。
「うん、一緒に行こうね」
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